広告 仕事

【IT業界の客先常駐】出世するためにやるべきこと

IT業界は「客先常駐」という働き方が多く、自分が所属している会社ではなく、お客様のオフィスに毎日出社して働く、そんな働き方をしているITエンジニアは多いと思います。私もその1人でした。

自分の所属会社ではなく、客先に常駐して働くため、自分を評価してくれる上司が現場にいるとは限りません

客先に常駐して働いていると「どうすれば出世できるのか?」「出世するために何をすればよいのか」わからなくなることがあります。

本記事では、約20年間 客先常駐メインで働き、現在は部長となった管理人の経験から「客先常駐で出世するためにやるべきこと」というテーマについて記事にしています。

客先常駐で出世するためにやるべきこと

STEP1:誰に評価されれば出世できるのかを考える

誰に評価される必要があるか考える

客先常駐で出世するには誰に評価されれば出世できるのかを考えるのが大切です。

「いやいや上司でしょ」

という声が聞こえてきそうですが、上司が同じ現場にいるとは限りません。

組織上には上司だが「ほとんど顔を見たことがない」なんて人もいると思います。

IT業界はモノ作りの仕事です。何かを作るときに人が集まり、作り終わったらそのチームは解散する、なんてことはよくあります。そのため、上司と一緒に仕事をしていない人も多いはずです。(特に客先常駐は、客様の都合で案件が変わったりするので多いと思います。)

また、上司がいたとしても、その上司に評価されただけで本当に出世できるのでしょうか?

出世を決めるのは自分が所属している会社の部長や課長です。部長や課長に評価の声を届ける必要があります。社内SEであれば、プロジェクトマネージャが課長だったりするので、シンプルに仕事を頑張り評価されれば、その声が課長に届きやすいです。

しかし客先常駐の場合、同じ現場(同じ案件)に課長がいることはほとんどありません。社内SEとは違い、客先常駐のSEは自分の所属会社に評価が届きにくいのです。

そのため、誰に評価されれば、自分の所属会社に評価の声が届くのかを考えることが大切です。

ただ「評価されるべき人」と「そうではない人」で態度を変えたりするのはよくありません。あくまでも誰に評価されるべきかを把握するだけです。「評価されるべき人」に対しては親切に対応するが「そうではない人」への対応は雑、なんてことにはならないようにしましょう。

ここがポイント

自分が所属している会社に評価の声を届ける必要がある。そのためには誰に評価される必要があるか考える。

顧客評価は「現場での評判が良い人」「現場から苦情が来ている人」「それ以外の人」に分かれる

客先常駐で出世するために大切なことは「お客様から評価されること」です。

自分の所属している会社の営業は、契約更新のタイミングや、増員や減員のタイミングなど、定期的にお客様を訪問します。そのとき、お客様の窓口は、たいてい課長クラスの人だったります。

課長クラスの人なので、現場で作業していません。そのため、現場のリーダーなどから聞いた情報を話してくれます。

そうなると「現場での評判が良い人」と「現場から苦情が来ている人」の話がメインに。その結果、自社の営業に届く声は「評判の良い人」「評判の悪い人」、あまり話しにでてこなかった「それ以外の人」、この3つのパターンに分かれます。

  • 現場での評判が良い人:出世候補者
  • 現場から苦情が来ている人:かなり厳しい立場、改善が必要
  • その他(話題にあがらない):お客様の信頼を勝ち取る努力が必要

お客様評価が良ければ、その評価はそのまま自社の部長や課長の耳に届くので、出世候補者として評価されるでしょう。

【要注意】悪い評価は出世の足かせになる

客先常駐で働いていると、評価の声は自社に届きにくいです。

只でさえ評価が届きにくいのに、悪い評価が会社の中に伝わってしまうと、その評価を覆すのはかなり大変な作業です。

一つ前の現場でミスをして大きく評価を下げた場合、次の現場で頑張ったとしても、その頑張りはなかなか自社に届きません。近くに上司がいてくれて、その頑張りを見てくれているのであれば、自社に声は届くと思います。

しかし近くに上司がいない場合、自社に評価の声を届ける手段はお客様評価しかありません

お客様評価は「現場での評判が良い人」「現場から苦情が来ている人」「それ以外の人」に分かれる傾向にあります。一度失った信頼を取り戻すのは、大変な作業であり、お客様の信頼を勝ち取る必要があります。

SETP2:出世するためには具体的に何をすればよいか考える

どうすればよいか考える

誰に評価される必要があるかを考えた後は、どうやれば評価されるかを考えます。

僕は20代後半のとき、30歳までに主任、35歳までに係長、40歳までに課長になるという目標を立て、目先の主任ではなく、40歳までに課長になるにはどうすればよいか考えていました。

僕の会社の組織図は次の図のように各現場のトップに課長がいます。そして、各現場はだいたい10名以下で構成されています。

会社の組織図

僕はこの組織図を見て、自分が新しい現場に入り、そこの人数を10名にすれば課長になれると確信しました。

そして、運よく僕1人で新しい現場に配属してもらいました。(主任や係長がいる現場に配属されるより、上がいない現場の方がやりやすい。)

あとは人を増やす作業をどうやってやるか、それを考えるだけです。1年に最低1人増員することを目標に掲げ行動した結果、約8年かかり10人体制の現場を作り上げることに成功、そして、38歳のときに課長に昇進しました。

「現場の上司に評価される」「お客様に評価される」これは出世するためには必要なことです。ただみんな頑張っているのです。その中でずば抜けた評価を得るのは難しいことです。

そのため、自分が何歳までに何の役職につくというキャリアプランを考え、そのキャリアプランを実現するためには、具体的にどういう行動を取ればよいか考え、そして行動することが大切です。

人よりも技術力や営業力に長けているのであれば、得意分野で勝負すればよいと思いますが、そうではない場合、人と同じことをやっているだけではなかなか評価されません

なぜならみんな頑張っているからです。

STEP3:勇気を持って行動する

行動が大切

最後は行動です。何事も行動しなければ始まりません。

  • 誰に評価されれば出世できるのかを考える
  • 何歳までに何の役職につくという目標設定をする
  • 目標の年までのその役職につくには、どうすればよいか考える

目標設定をしたら、あとは勇気を持って行動しましょう。

僕はコミュニケーション能力が低く人と話すのは苦手なのですが、自分の配下を10名体制にするという目標があったため、お客様の課長に「要員募集してないですか?」と足や声を震わせながら勇気を持って行動していました。

足はガクガクで声も震えていました。それを悟られるのは恥ずかしいと思っていたので、それを必死に隠しながら(バレてたかもしれませんが)、定期的に人を増やす活動を続けていました。

行動は大切です。あと情熱。うまくできなくても情熱をもって行動すれば、その気持ちはいつか相手に伝わるはずです。

1に努力

2に努力

3に勇気

日頃から努力をし、勇気を持って行動できる人は、その頑張りを見てくれている人が必ずいます。勇気を持って行動しましょう。

-仕事