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【自然でんき】電気代が高い!燃料費調整額の高騰が原因

2023年1月14日

昨今の世界情勢による燃料価格の急激な上昇により、電気代が高くなっています。

電気代の明細を見て「高い!」と驚いた人も多いはずです。我が家はソフトバンクの「自然でんき」を使っているのですが、2023年1月の電気代が3万円を超えました。夏や冬は2万を少し超えることはあるのですが、3万を超えたのは初めてです。

まつ
まつ

明細を見たとき、目を疑いました。家計に大打撃です。

本記事では、電気代が高くなっている理由について紹介しています。

電気代が高い理由は燃料費調整額の高騰

燃料費調整額とは

発電所のイメージ図

燃料費調整額とは、電気を発電するために使う原材料の価格変化に対応するために電気代に組み込まれている料金のことです。

日本では電力の原材料となる燃料の多くを輸入に頼っているため、世界情勢に応じて起こる原材料価格の変化にも耐えられるように「燃料費調整制度」が導入されました。

これは、燃料価格の変動に応じて「燃料費調整額」を定めることで、原材料価格の変化を柔軟に電気料金に反映させる仕組みです。

燃料費調整額は電気代に加算するだけではなく、電気代から差し引かれる場合もあります。原材料価格が高いときは電気代に加算し、原材料価格が安いときは電気代から差し引きます。

燃料費調整額の計算方法

基本的に、電気代は次の要素で構成されています。

  • 基本料金:毎月支払う固定料金
  • 電力量料金:使った電力に応じて支払う料金
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金:再生エネルギーの普及のために消費者が負担する費用

燃料費調整額は「電力量料金」の中に含まれており、次のように計算します。

燃料費調整額 = 燃料費調整単価 × 使用電力量(kWh)

大手電力会社が次々と燃料費調整単価の上限撤廃を発表

電気のイメージ図

燃料費調整単価は、世界情勢や為替レートにより変動します。

燃料費調整単価が大幅に上がると、電気代も大幅にアップするのは困るという方も多いでしょう。そんな不安を払拭するために定められているのが、燃料費調整単価の上限です。

昨今、新型コロナウイルス感染症からの需要回復やロシアによるウクライナ侵攻、急激な円安などが重なり、燃料費調整単価が大幅に高騰しています。

2022年10月時点で大手電力会社10社すべてで燃料費調整単価は上限に達しており、燃料費調整制度が開始してから初めての事態に各企業が困惑しています。

そして、大手電力会社が次々と燃料費調整単価の上限撤廃を発表しています。ソフトバンクも2022年11月1日から燃料費調整単価の上限を撤廃しています。

【ソフトバンク自然でんき】燃料費調整単価の推移

ソフトバンク自然でんき 東京電力エリアの燃料費調整単価の推移は次のとおりです。

年月燃料費調整単価 (1Kwhにつき)
2022年1月-0.53 円
2022年2月0.74 円
2022年3月1.84 円
2022年4月2.27 円
2022年5月2.74 円
2022年6月2.97 円
2022年7月4.15 円
2022年8月5.10 円
2022年9月5.13 円
2022年10月5.13 円
2022年11月5.13 円
2022年12月11.92 円
2023年1月12.99 円

これまでソフトバンク東京電力エリアの燃料費調整単価の上限は「5.13円」でした。上限が解除されたことで2022年12月は「11.92円」、2023年1月は「12.99円」と燃料費調整単価が大幅にアップしています。

燃料費調整単価の高騰により、電気料金はどう変わる?

それでは、燃料費調整単価の高騰により電気代がどのくらい変わるのか、2022年1月の燃料費調整単価と2023年1月の燃料費調整単価で比較してみます。

今回の例はソフトバンクの自然でんきの単価で計算しています。自然でんきの料金プランはシンプルで基本料金は「0円」、電力量料金単価は1kWhにつき「26円48銭」です。(東京電力エリア)

■2022年1月の料費調整単価で計算

  • 基本料金:0円
  • 電力量料金単価:26円48銭
  • 燃料費調整単価:-0.53円
  • 使用電力量:780kWh

20,654.4(780 × 26.48) - 779.47(780 × -0.53) = 19,874.93円

■2023年1月の燃料費調整単価で計算

  • 基本料金:0円
  • 電力量料金単価:26円48銭
  • 燃料費調整単価:12.99円
  • 使用電力量:780kWh

20,654.4(780 × 26.48) + 10,132.2(780 × 12.99) = 30,786.6

2022年1月の料費調整単価で計算した電気代は1万9千874円です。それに対し2023年1月の燃料費調整単価で計算した電気代は3万786円です。(どちらも再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く料金)

使用電力量は同じ780kWhです。しかし燃料費調整単価が高騰した今年1月は昨年1月に比べ「1万円以上電気代が高い」という結果になりました。

まつ
まつ

燃料費調整単価の高騰はいつまで続くのか・・・。電気代が高いのは本当に困ります。

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