こんにちは、IT業界で約20年間システムエンジニアとして働いている管理人の「まつ」です。
4月になり新人が入社する季節です。
毎年のように入社してくる新人、これまでにいろいろな若手と一緒に仕事をしてきましたが「新人のときから考え方がしっかりしている人」「学生気分が抜けない人」など、さまざまです。
本記事では、僕の経験から感じる「若手のときにやっておきたいこと」「新人エンジニアに伝えたいこと」について紹介しています。
会社に教えてもらうという考え方は今すぐ捨てた方がよい
入社した時点でプログラミングを任せられる新人は、ほとんどいません。
そのため、はじめは試験の手伝いや簡単な作業をお願いします。ハッキリ言って面白くない仕事だと思います。
ただ新人にお願いできる仕事はほとんどありません。
ここで「与えられた作業をただこなす人」と「1日でも早く戦力になるために努力し行動する人」で大きく差がでてきます。
「与えられた作業をただこなす人」は「会社に教えてもらうのが当たり前」という学生気分が抜けていません。学生は教えてもらうための費用を払っているので、学校から教えてもらうのは当たり前のことです。
ただ、社会人は教えてもらうための費用を会社に払っていません。(むしろ給料を貰っている)
会社から教えてもらうという学生気分のスタンスで仕事をしていると、同期にあっという間に差をつけられてしまいます。
会社は成果主義です。学校のように教えてもらう場所ではありません。
意外にもこのことを理解していない新人が多く、「ちゃんと指導してくれないから、いつまで経ってもプログラミングのスキルがあがらない」と愚痴を言っている人をよく見かけます。
「1日でも早く戦力になるために努力し行動する人」は、与えられた仕事をただこなすのではなく「なぜこの仕事が必要なのか」「ここはこうした方がよいのではないか」など、いろいろと考えてくれます。
そして、仕事の空き時間や業務外の時間に勉強しています。
はじめの3年間で大きな差がでる
学生気分が抜けず、会社に教えてもらうというスタンスの人と、1日でも早く戦力になるために努力し行動する人では、圧倒的に後者の方が成長します。
そして後者の場合、3年が経過した頃には1人のエンジニアとして戦力になり、現場で活躍している人が多いです。
それに比べ前者の場合、3年が経過したにもかかわらず半人前で、いつまで経ってもテスター(指示された操作を行い、プログラムが想定通りに動作するかをチェックする人)として作業している、そんな若手をよく見かけます。
僕は自分の現場に新人が入ってくるとき、たいていこの話をします。新人からしたらうるさい上司だなと思われるかもしれません。
ただ若手のときは大目に見てくれますが、30歳になって半人前のエンジニアは、どこの現場も欲しがりません。
そうならないためにも入社してからは「1日でも早く戦力になるために努力する」これが大切だと思っています。
20代の努力は将来の「選択肢」を増やすことにつながる
20代のときは、とにかく技術力を高める・仕事で評価されるように努力することをおすすめします。
なぜなら30代になると、いろいろな悩みが増えてきます。
この時期になると「昇進する人」「結婚する人」「子供が生まれる人」「転職する人」など、自分の周りの人間に変化が生まれてきます。そして、自分の将来について今まで以上に考えるようになっていきます。(もちろん人それぞれなので、考えない人もいます。)
例えば
- いまの給料で結婚したら、家族を養うことはできるのか?
- いまの給料で子供を大学に入れることはできるのか?
- いつになったら満足できる給料がもらえるのか?
- 同期は昇進したが、自分は昇進できるのか?
- 会社は自分を評価してくるているのか?
- いまの会社に未来はあるのか?
- もっとやりがいのある仕事がしたい!
などなど、人によっていろいろな悩みがあると思います。
「お金の不安」「会社への不満」「やりがいのある仕事」のような悩みがでてくると「転職」を意識するようになっていきます。
20代のときに頑張って仕事をしていると高い技術力が身についています。昇進している人も多いでしょう。
努力の結果「市場価値」の高い人材になっています。
転職市場における「市場価値」の高い人材は、どこの企業も欲しがる人材です。30代になり、転職を考えたとき、自分の望む企業に転職できる確率が高まります。
また転職だけでなく、技術力が高く仕事ができる人は「選択」できます。
例えば次のような案件があったとします。
- A案件:難易度:高、やりがいのある仕事、成長できる
- B案件:難易度:高、安定していて残業がない仕事、成長できる
- C案件:難易度:低、つまらない仕事、成長できない
技術力の低い人は「C案件」しか選択できませんが(スキルがないから雇ってくれない)、技術力の高い人は「A~C案件」の中から選択できます。
このように20代のときの努力は、将来の「選択肢」を増やすことにつながります。
つまらない仕事ではなく、自分がやりたいと思ったことを「選択」できるようにするためにも、学習し続ける、これが大切です。