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なぜ男性はスーツを着なくてはいけないのか?

はじめに

なぜ男性はスーツを着る必要があるのか?私は昔から疑問に感じていました。

女性はビジネスカジュアルが許されているが、男性はスーツを義務付けている会社が多く存在します。

通勤時間帯の電車を見ても、男性のほとんどスーツ姿、女性は季節に合わせたカジュアルな格好をしている人が多いです。

私はシステムエンジニアとして約20年間、さまざまな現場で仕事をしてきましたが、女性は、夏は涼しげな格好、冬は暖かそうな格好をしているにもかかわらず、ジャケットを羽織っているか、いないかの違いだけで、男性は夏でも冬でもスーツです。

一般のお客様とやり取りするような仕事であれば、スーツが義務付けられているのは納得(例えばホテルマンやショッピングモールなどの受付は、男女どちらも身だしなみが整った格好をしている)ですが、プログラマーのように一般のお客様とやり取りしない職種でスーツを義務づける意味がわかりません。

なぜ男性はスーツを着る必要があるのか、夏のツールは厚くてたまりません。

ビジネスカジュアルが許されている会社でも、男性はスーツで出勤する人が多い

スーツで出勤

「男性 = スーツ」というのはビジネスマンの象徴であり、昔から続く日本の文化です。

そのため、未だにスーツを義務づけている会社が多く存在しますが、ビジネスカジュアルを許容している会社が増えてきています。

実際、私が所属している会社はビジネスカジュアルOKですし、これまでに仕事をしてきたお客様の現場でもビジネスカジュアルOKのところが多くありました。

しかし、ビジネスカジュアルが許されているにもかかわらず、スーツ姿で出勤する人の方が多いのです。

スーツじゃなくてよい、というルールでもスーツで来る人が多いのです。「男性 = スーツ」という古い文化がなくならない理由のひとつがここにあると感じています。

ではなぜビジネスカジュアルが許されているにもかかわらず、スーツで出勤するのか。

【理由1】上司がスーツ姿だと、部下はビジネスカジュアルで出勤しにくい

会社の部長や課長のような管理職になると、お客様先へ訪問することが多くなるため、ビジネスカジュアルOKの職場でもスーツを着ている人が多い印象です。

日本人は周りの目が気になる人種です。

上司がスーツを着ていると、部下はビジネスカジュアルで出勤しにくく、また「お客様先へ行くときはスーツを着なくてはいけない」と感じます。

上司が有給休暇を取得しないと部下は休みづらい、上司が遅くまで残業していると部下は帰りづらい、これと同じように、上司がスーツ姿だと、部下も無難にスーツ姿を選ぶ人が多いのかもしれません。

【理由2】ビジネスカジュアルは難しい、スーツの方が楽

ビジネスカジュアルは難しい

私服ならいいのですが、ほとんどの会社が採用しているのがビジネスカジュアルです。

このビジネスカジュアルが難しい。

一般的に次のような格好はNGと言われています。

  • ジーパン
  • 襟のない服
  • カジュアル過ぎるもの
  • 短パン
  • 派手な色使い
  • 清潔感のない服装

ジーパンやTシャツ、パーカー、短パンなど、ラフな格好はNGであり、スーツのように清潔感のある格好を求められます。

そうなると、スーツとたいして変わらない、ビジネスカジュアルをわざわざ購入するのは面倒、ビジネスカジュアルのつもりがラフすぎると上司に注意されたなど、結果として、スーツの方が楽という結論になり、スーツを選ぶ人が多いという結果につながっていると考えられます。

私が昔働いていたベンチャー企業は私服OK(短パンやサンダルでもOK)の職場でした。社長がジーパンとTシャツで毎日出勤していたため、私服が当たり前という空気が流れており、社員のほとんどが私服で出勤しており、スーツ姿の人はいませんでした。

ビジネスカジュアルはスーツみたいな格好です。夏は暑いから短パンとTシャツで仕事したい!そう思いませんか?(一般のお客様とかかわらない職種に限る)日本の会社は、それを許してくれません。

ビジネスカジュアルという文化がある限り、日本のサラリーマンからスーツが無くなることはないのかもしれません。

【理由3】男性はオシャレに興味がない人が多い

女性にはビジネスカジュアルとが浸透し、男性には浸透しない、その大きな理由のひとつが男性オシャレに興味がない人が多いという点です。

汚らしい格好で仕事をしている女性を見かけたことはないと思います。女性はオシャレに興味がある人が多く、人の目を気にする人も多いため、言わなくても清潔感のある格好をしてくれます。

しかし男性の場合、汚らしい格好で出社する人はきっと出てくるでしょう。

私の会社はコロナ以降、新人の採用面接をオンラインで実施しています。社員も在宅勤務をしている人が多く、新人面接の面接官は自宅から対応しているのですが、面接官の身だしなみが汚らしい(よれよれのTシャツ)、背景の汚い(部屋が汚い)というクレームの声が人事部からあがってきたのです。

普通に考えれば、面接官という立場上、身だしなみを整えて、背景にも気を遣うのが当たり前です。しかしそれをやってくれない一部の人間がいるのです。

そういう人がいると、会社としてはスーツを義務付けるしかありません。背景画像を提供するしかありません。

日本のサラリーマンはスーツを着るのが当たり前という文化を変えるには、日本の男性がオシャレに興味を持つ必要があるのかもしれません。

終わりに

本記事では「なぜ男性はスーツを着なくてはいけないのか?」という問題について紹介しました。

昔から続く「男性 = スーツ」(ビジネスマンの象徴)という昔からの文化が今も続いています。

ホテルマンのように一般のお客様と直接やり取りする職業の場合、身だしなみが整った格好をする必要はあると思いますが、そうではない場合、スーツを着る必要はありません。

ただスーツの方が楽と考えている人は多く存在します。

  • 上司がスーツを着ている(客先へ訪問することが多いため)から、ビジネスカジュアルで出勤しにくい
  • 人の目が気になる、スーツの方が無難
  • ビジネスカジュアルは難しい、スーツの方が楽
  • 毎日洋服を選ぶのは面倒だから、スーツの方が楽
  • オシャレに興味がないから、スーツの方が楽

理由はいろいろあると思いますが、日本のスーツという文化が今度どう変わっていくのかは、男性のオシャレに対する興味、ここが大きなポイントになってくるのかもしれません。

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