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【IT業界】技術職をもっと重宝すべきである

2022年8月1日

本記事では、IT業界で約20年間システムエンジニアやプログラマとして働いている管理人が感じたことを記事にしています。

出世コースの基本は管理職

会社によって役職はさまざまですが、一般的には

  • 主任
  • 係長
  • 課長
  • 部長

のようなケースが多く「出世する」ということは、自分自身の仕事だけではなく、人を管理する仕事に変化していきます。

私はIT業界で約20年間 仕事をしています。そして現在の役職は課長です。システム開発の現場でプロジェクト管理や案件によってはプレイングマネージャーとして仕事をしています。

そこでよく感じるのは「技術力の高い人材」をもっと重宝するべきなのではないか という点です。出世コースは管理職になるのが普通です。そのため、出世するほとんどの人が技術職から管理職へ移行していきます。

私がなぜ「技術力の高い人材をもっと重宝するべきなのではないか」と感じているかというと、システムを作る時、技術力の高いプログラマが作るプログラムと、未熟なプログラマが作るプログラムでは、品質が全然違うからです。

そして、プロジェクト管理をしていると

有識者の存在が本当に頼もしい

からです。

出世コースの基本が管理職のため、経験値が高く優秀な人材は技術職(プログラマ)から管理職へと移行していきます。ただIT業界はモノ作りの業界です。

もっと技術職を重宝した方がよいのではないかと考えています。技術職向けの出世コースが一般的になれば、もっと技術力の高い集団ができるのではないでしょうか。

システム開発には「技術力の高い有識者の力」が必要である

システム開発の現場には、プロジェクトリーダ(PL)やプロジェクトマネージャー(PM)がいます。このプロジェクトリーダやプロジェクトマネージャーの存在は大きく、有能な人が管理しているプロジェクトは、あまり炎上しないイメージがあります。

ただ、いくら有能な管理者がいても、実際にモノ作りをするプログラマのレベルが低ければ、新人の大工が家を作るのと同じで、良いシステムは作れません。

そのため、システム開発の現場には数名の有識者(技術力の高いプログラマ)が必須といっても過言ではないと感じています。

IT業界で働いていると、たまに遭遇する炎上している案件

炎上している理由はさまざまですが、よくあるのが次のパターンです。

  • PLやPMの作業見積もりが甘い
  • 無理な要求をしてくる顧客(PLやPMが顧客の無理を受け入れている)
  • 開発メンバに有識者がいない(もしくは少ない)

PLやPMが原因で炎上していることも多いですが、意外に「開発メンバに有識者がいない、もしくは少ない」ことが原因で炎上しているケースがよくあります。

例えば、私が実際に経験した現場では、炎上していた案件は「TypeScript」と「React」を使ったプロジェクトでした。

私は途中からその炎上プロジェクトに助っ人として参画したのですが、プロジェクトに入りすぐに炎上している理由が分かりました。

それは

開発メンバに「TypeScript」と「React」の経験者がほとんどいなかった

のです。

有識者が作れば1~2週間程度で作れるものを、作り方がわからないメンバのため、3~4週間かかって作っていました。(しかも品質も悪い)

まつ
まつ

そりゃ炎上しますよね。。。

技術職の出世コースも作るべきである

会社によっては管理職だけでなく、技術職の出世コースがある会社もありますが、まだまだ一般的ではありません。

IT業界のエンジニアは大工のような職人と同じだと感じています。

作る技術者によって、品質はだいぶ違います。

炎上しているプロジェクトは、だいたい人を投入して何とかしようとします。有識者の投入であれば良いですが、大抵は経験値の低い人材を投入してきます。

「それじゃ炎上している火は、なかなか消えないんですよ」

有識者を投入するのが一番の解決策のはずです。しかし、それがなかなかできない。有識者を投入できない理由はさまざまだと思いますが、そもそも有識者が少ないから投入できないというケースがよくあります。

経験値が高く優秀な人材は管理職へと移行する人が多いため、技術職の有識者が意外に少ないように感じています。

技術職の出世コースを作り、技術職の有識者をもっと増やすことができたら、炎上案件も少しは減るのではないでしょうか。

管理をしたい人は管理職の出世コースを歩み、技術を極めたい人は技術職の出世コースを歩む、それが理想な気がしています。管理職が大切なのは十分わかっていますが、「技術職をもっと重宝するべき」だと感じています。

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