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【おすすめ漫画】YAWARA!の面白さ・魅力を紹介

2023年1月6日

こんにちは、GYAO!でYAWARA!が無料配信していたので、毎日朝食を食べながらYAWARA!を見ている40代の「まつ」です。妻と娘2人には「何がそんなに面白いの?」と言われてしまいますが、学生時代に夢中になったYAWARA!は今見てもやっぱり面白です。

YAWARA!の面白さ、素晴らしさを共有したい!と思っても、僕の場合は周りに共有できる友達がいません。

そこで、本記事では僕が感じるYAWARA!の面白さ・魅力について紹介しています。

YAWARA!とは

YAWARA!は「20世紀少年」など数多くのヒット作を世に出している「浦沢直樹」先生の作品です。

原作は『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて1986年30号から1993年38号まで連載。全29巻、文庫版全19巻。完全版全20巻。発行部数は3000万部(2021年5月時点)を突破している人気の柔道漫画です。

柔道漫画にもかかわらず、大人気となったため、テレビアニメとしても1989年~1992年まで放送されていました。

柔道の天才「猪熊滋悟郎(柔の父祖)」の英才教育を受けて育った、天性の才能を持つ主人公「猪熊柔」は「普通の女の子になりたい!」と願う普通の女子高生。何度も柔道を辞めようとする「猪熊柔」ですが、「猪熊柔」の才能に惚れ込んだ周りの人たちに助けられながら物語は進み、最終的にはバルセロナオリンピックで金メダルを獲得、そして国民栄誉賞を受賞するまでを描いた作品です。

「猪熊柔」が高校生から短大生、そして社会人になるまでを描き、魅力的なキャラクターがたくさん登場します。柔道漫画ですが、友情や家族、そして恋愛要素が多く、特に「猪熊柔」と「松田耕作」の純粋な恋愛が物語の魅力のひとつです。

根性を持って努力を重ねていけば、だんだんと花が咲くっていうのが『巨人の星』だけど

僕の『YAWARA!』は、天才はいる、強いヤツは最初っから強い、ていう方向

浦沢直樹先生の言葉

「凡人が努力して栄光を掴む」そんな漫画はよくありますが、YAWARA!の場合は「天性の才能を持った人物」が英才教育を受けて育ったら、誰よりも強いという内容になっています。この「猪熊柔」の強さ・凄さが漫画を通じて、大迫力で伝わってくるのも魅力のひとつです。

まつ
まつ

僕は学生時代に金曜ロードショー『YAWARA! Special ずっと君のことが…。』を見て面白いと感じ、そこから単行本を買って夢中になりました。

YAWARA!の面白さ・魅力を紹介

かっこよすぎる「松田耕作」

漫画「YAWARA!」のもう1人の主人公と言っても過言ではない存在なのが、日刊エヴリースポーツの新聞記者「松田耕作」です。

イケメンという訳でもなく、おしゃれという訳でもないのですが、とにかくこの「松田耕作」がカッコいいんです!!僕は学生時代「松田耕作」みたいな男になりたいと思い、それは40歳を過ぎた今でも変わっていません。

松田耕作のどこがカッコいいかというと

  • 自分の芯をしっかり持っている
  • 正直者
  • 人を見かけで判断しない
  • 誰にでも親切
  • 行動力がある
  • 普段はそこまでではないが、情熱的な人
  • 仲間思い
  • 欲に流されない
  • 常に自分のことより柔の気持ちを優先する
  • 自分の芯をしっかり持っているので、柔を正しい道に導こうとする

他にもたくさんあると思います。不器用だけど正直者で優しい「松田耕作」、ただ優しいだけではなく、そこには自分の芯がしっかりあり、行動力があり、情熱的な部分も持っている魅力的な人です。そして何より信頼できる人物です。

物語の重要な場面、「猪熊柔」にとって大切なときにいつも近くで力になってくれるのが「松田耕作」です。

例えば、三葉女子短期大学の受験は「松田耕作」がいなければ合格していません。「松田耕作」は「猪熊柔」に柔道を続けて欲しいので柔道部のない三葉女子短期大学ではなく、柔道で有名な西海大学入学に入学してほしかったのですが、「猪熊柔」の気持ちを優先し、前日の試合で手首を捻挫し鉛筆が持てなかった「猪熊柔」の手に、鉛筆をハンカチで固定し痛みなく文字が書けるようにしています。

このシーンだけではなく、困ったときに助けてくれるのが「松田耕作」です。「猪熊柔」のために足を骨折したこともありました。

テレビアニメ「YAWARA!」のエンディングテーマで使われていた「LAZY LOU's BOOGIEのいつもそこに君がいた」、この曲の歌詞のとおり、願い年月「猪熊柔」をそばでずっと支えていたのが「松田耕作」です。

久しぶりにGYAO!の無料配信で「YAWARA!」を見ましたが、やっぱり「松田耕作」は最高です!!

「伊藤富士子」という親友の存在

普通の女の子になりたい、そして「猪熊柔」の父「猪熊虎滋郎」が失踪したことを、自分のせいだと思っている「猪熊柔」は常に柔道を辞めようとします。

高校時代は武蔵山柔道部、短大時代は三葉女子短期大学柔道部(伊藤富士子が一から作った)、社会人時代は「松田耕作」など、多くの人たちのサポートによって柔道を続けてきた「猪熊柔」ですが、その中でも「伊藤富士子」という親友の存在は大きいです。

「猪熊柔」と「伊藤富士子」はどちらも幼い頃から英才教育を受けて育ちました。「猪熊柔」は柔道、「伊藤富士子」はバレエ。

2人の違いは

  • 猪熊柔:柔道をやりたがらない、しかし周りの人はその才能を見て「猪熊柔」に柔道を続けさせようとする。
  • 伊藤富士子:バレエが大好きだった。しかし身長が伸びすぎたためバレリーナの夢を諦めるしかなかった。

同じような境遇で育った2人。しかし望まない人(柔)には道を作り、望んだ人(富士子)の道は閉ざしてしまうのです。

同じような境遇で育ったため2人はすぐに仲良くなり、親友と呼ぶ存在に、そして「猪熊柔」を柔道の道に戻すだけではなく、自ら柔道を始め最終的にはオリンピックで銅メダルを獲得する活躍を見せたのが「伊藤富士子」です。

柔道の天才「猪熊滋悟郎」に柔道を教わったのが大きいですが、「伊藤富士子」の素質、そして何より「伊藤富士子」はめっちゃ努力家なんです。

「猪熊柔」の一本背負いは大迫力で見てて気持ちいですが、結果がわかっています。しかし「伊藤富士子」の試合は勝つのか、負けるのかハラハラします。この展開がまた楽しい。

「猪熊柔」をサポートする柔道部の仲間たち

柔道の天才「猪熊柔」はたくさんの柔道仲間に助けられます。

その中でも印象的なのが「三葉女子短期大学柔道部」、「猪熊柔」を柔道の道に戻すために「伊藤富士子」が一からメンバーを集めて作った素人軍団の柔道部です。

個性あふれるメンバーが揃い、柔道の天才「猪熊滋悟郎」をコーチに雇ったことで、素人軍団が最終的には大学日本一になっています。(猪熊柔と伊藤富士子の力が大きかった)

  • 伊東 富士子 (いとう ふじこ)
  • 日陰 今日子 (ひかげ きょうこ)
  • 小田 真理 (おだ まり)
  • 南田 陽子 (みなみだ ようこ)
  • 四品川 小百合 (よしながわ さゆり)
  • 猪熊 柔 (いのくま やわら)

三葉女子短期大学柔道部の中でも「日陰 今日子」(あだ名:キョンキョン)の頑張るシーンは感動的です。

体重36kgで陰が薄く虚弱で学校も休みがち、そんな女の子だった「日陰 今日子」が、どんどん成長していき、短大最後の卒業記念試合で「猪熊柔」のために頑張るシーンはホント感動的です。

努力の天才「本阿弥さやか」

「猪熊柔」のライバル「本阿弥さやか」も重要な人物。

派手に見える「本阿弥さやか」ですが、この人はホント努力家です。努力の天才と言っても過言ではありません。

序盤は「風祭進之介」がコーチだったため、そこそこは強くなりましたが「猪熊柔」の敵ではありませんでした。

しかし「猪熊柔」の父「猪熊虎滋郎」がコーチになったあとは、「猪熊柔」のライバルにふさわしいレベルまで強くなります。

「猪熊虎滋郎」は5歳で自分を投げ飛ばした「猪熊柔」に天性の素質を悟り、凡人である自分が天才に勝つ方法を探るため修行の旅に出ています。

自分は凡人、そして「本阿弥さやか」にも「お前は凡人だ」と話し「天才に勝つには天才の五百万倍の修行が必要だ」と「本阿弥さやか」を鍛えるための猛特訓が始まります。

ライバルの父ですらコーチに招く「本阿弥さやか」、勝つためには手段を選ばないように見えますが、そのスタイルは正々堂々としていて、真っ向から天才「猪熊柔」を実力で倒す、そのためにはどんな努力も惜しまない。まさに努力の天才とは「本阿弥さやか」のような人のことを言うのかもしれません。

強すぎる天性の才能を持つ「猪熊柔」

柔道をやりたがらない「猪熊柔」ですが、柔道が嫌いな訳ではありません。

思春期の時期は「普通の女の子になりたい」、大人になっても「柔道のせいで家族がバラバラになっている」と感じているため、柔道をいつも辞めようとします。

そんな感じで「やらされて」柔道をやっている「猪熊柔」ですが、その実力は本物です。あっという間に相手を一本背負いで投げ飛ばしてしまうのです。

カナダの「ジョディ・ロックウェル」や旧ソ連の「テレシコワ」と言った世界の強敵も「猪熊柔」には敵いません。

無差別級で小柄な「猪熊柔」が大柄な選手たちを次々と投げていく、一本背負いのシーン、これがまた躍動感があってたまらない。「猪熊柔」は負けない、それはわかっているのです。でも試合にくぎづけになっちゃうくらい、魅力的なのが「猪熊柔」の一本背負いです。

漫画で柔道の試合をあそこまで魅力的に書ける「浦沢直樹」先生はホントすごい!!

不器用すぎる純粋な2人の恋愛

恋愛のイメージ図

漫画「YAWARA!」の中でも大きな要素なのが「猪熊柔」と「松田耕作」の恋愛です。

「猪熊柔」は高校時代、アイドルが好きで、学園のアイドル的な男の子に恋をしていました。その後「風祭進之介」と出会い「風祭進之介」を好きになります。

高校時代「松田耕作」は恋愛対象ではなかったはずです。しかし最終的には「猪熊柔」は「松田耕作」と結ばれます。

高校時代、短大時代、社会人時代と「猪熊柔」の成長と共に心の変化を上手く描いている作品であり

特に下記のシーンは「猪熊柔」の心が大きく動くターニングポイントで、見ごたえのある回です。

  • 三葉女子短期大学の受験日
  • 「松田耕作」のいないユーゴスラビアでの世界選手権
  • 「猪熊柔」が社会人時代のクリスマス(最高のプレゼント)

おじいちゃんに似て頑固者の「猪熊柔」と不器用な「松田耕作」、最後の方は2人とも両想いになっているのですが、「松田耕作」のことが好きな邦子ちゃん(加賀邦子)や「風祭進之介」の存在もあり、なかなか恋愛がうまく進みません。

ただ最後は邦子ちゃん(加賀邦子)が男気を見せたこともあり、2人は無事結ばれます。

空港で二人が抱き合うシーンはホント感動です。

最後に

本記事では、漫画「YAWARA!」の面白さ・魅力について紹介しました。

序盤の高校時代は普通の漫画という感じですが、徐々にその魅力に引き込まれていき、短大時代や社会人時代になると目が離せないくらい夢中になる漫画です。

もし読んだことがないのであれば、是非一度見てみてください。面白いです。テレビアニメも面白いですが、まずは原作を見て欲しい!

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